日常生活について



五十肩は肩から腕にかけての痛み、または腕を上に上げたり下げたり、水平に動かす、といったことができなくなる運動制限があります。また、五十肩になると、どうしても日常生活に支障をきたします。
例えば、洋服を脱いだり着たりすることもままならず、ついつい簡単な服装にしてしまいがちです。また整髪も思うように出来ませんし、ネクタイの装着にも支障がでます。
自宅で常に大切なことについてもこのように大きな影響が起こりますし、他には電車でのつり革の問題もあります。つまり腕を上げることが出来ないわけですから、つり革に掴まっていることは難しいと言えます。
ですので、五十肩になると公共機関などの乗り物で移動する際は、大きな怪我のもとになってしまうこともあります。また、人にちょっとぶつかっただけでも痛みが起こりますし、つり革無しではバランスさえしっかり保つことができません。
また荷物を持つことも難しくなってきます。通勤用のブリーフケースも重くて痛む、またバックパックに変えてみてもなかなか腕を通しずらくなり、手ぶらで通勤せざる得なくなる方も多くいます。また、五十肩の自発痛まで起こってしまったら、仕事を休むしかなくなります。
そして最悪なのが夜間痛です。我慢してこらえて、仕事を終えたにも関わらず、そのストレスも影響して痛みで寝ることができない、となったら、やはり1週間程度の休養を考えなければなりません。
しかしこれらの五十肩の症状は、いかにしても抑えることができないという場合も多くあります。病院で鎮痛剤も効かず、ブロック注射も効かない、となれば、手術を選択するしか方法はありません。
五十肩はかなり厄介な病気です。普段から五十肩を予防するためには、まず姿勢の悪化を防ぎ、運動不足を解消することです。そして、一番大事なのは肩関節周りの血流が滞らないようにすることです。
五十肩は肩関節周りを動かさないことによる拘縮がほとんどの原因です。つまり、肩関節が凝り固まってその部分が石灰化して痛みを発症していきます。
これを予防するには常日頃から意識をして、肩関節周りをストレッチやマッサージなどでほぐすことを行い、積極的に体を動かし体全体の血流を良くすることです。
五十肩は日頃の生活スタイルを少し変えるだけで、予防、改善することができますので、自分の日常生活をもう一度見直し、五十肩を完治させるためには何が必要かよく考えてみてください。