アイロン体操の効果
五十肩に有効と言われている治療法の一つに、「アイロン体操」があります。アイロン体操の基本は、痛むほうの手で、アイロンのような軽いものを持ち、軽く垂らして運動をする療法です。
五十肩の痛みが酷く、手に持つことができない場合は、リストバンドのような重りなどを代用して行います。
アイロン体操のやり方は、太腿の付け根ぐらいまでの高さのテーブルなどに痛みがないほうの手をつき、少し前かがみになります。
そして、重りを備えた手のほうを前後や左右、または円を描くなど、10回程度繰り返していきます。
初めのうちは無理に行わなくても充分です。徐々に回数を増やしたり、重さを調整して行うようにしてください。また、痛みが強くなってしまう場合は、重りを持たないまま自重で行っても効果があります。
イメージとしては、肩に力を入れて動かすのではなく、重さに任せて自然とぶらぶらとするような感じがベストです。肩腕をついていますので、身体を揺らせば自然と出来ると思います。
肩に負担がかからずに、重力と全身の揺れを利用することで、可動域を増大させていくことができます。
五十肩を改善するには肩関節の拘縮を取り除くことと、肩関節を補助できる筋力をつけていくことが必要になります。
また、この方法は五十肩患者の多くが、効果があったと言われる治療法ですので、とてもお薦めの方法です。
その他に、ストレッチなども五十肩にはとても効果があります。ストレッチを行うタイミングとしては、入浴後や蒸しタオルなどで肩を温めてから行うのがベストです。
血流を促した状態で行えば、五十肩の痛みがある場合でも、痛みを軽減しながら行うことが出来ますし、ストレッチにおける治療効果を倍増することができます。
また、ストレッチや体操は急性期など、痛みが酷い場合には行ってはいけません。ストレッチを行う場合は、五十肩の慢性期に多用することが基本です。
痛みが酷いとき、炎症があるときは無理をしてはいけません。自分で判断が出来ない場合は、専門家などに相談してから実践されるようにしてください。