タオル体操の効果
五十肩の肩の動きを改善するために、また再発を予防するためにも役に立つものとして、とてもシンプルなタオル体操があります。
シンプルといってもすでに五十肩になっている方にはなかなかうまくいかないかもしれません。しかし慣れてしまえば誰でも簡単に行うことが出来ます。
タオル1本あれば他には何もいりませんし、なかなかアイディアもの、という感じもして、楽しく実行していくことができます。
まずはタオル、あるいは棒でもいいですが、それを前方に両手で持ちます。次に下から上に動かしていきます。痛くないほうの腕を上げていき、その動きにつれて五十肩のほうの腕が吊られるようなイメージです。
また背中側に手を回すことができれば、臀部から背中のあたりまで同様に吊っていくのも有効です。基本は、五十肩の痛みを感じないほうの手で、痛いほうの手を動かしてやることです。
また動かす加減ですが、五十肩の痛みを感じる部位よりも若干伸ばす、のが基本です。そしてそのまま数秒程度維持すること、この動作を繰りかえせば徐々に肩の可動域が広がってきます。
初めのうちは痛みがあるほうが停止したままで、なかなか引くほうにも勇気が必要です。またこのような状態は躊躇しすぎということではなく、あくまでも痛みを起こさないために大切なことです。
徐々に力加減に慣れてくれば、ちょうどよい部分まで動かしていくことができるようになります。タオル体操は慣れてくればとても簡単ですので、毎日コツコツと積み重ねていくことが大切です。
その日の体調を見ることも大切ですが、体調が悪かったり、五十肩の痛みが大きい場合は加減をして1回だけ、というようにできるだけ維持していくことが大切です。
1回の体操で10回程度、またできれば1日に3回以上行うこと、また無理をしてはいけませんが、痛みがちょっと出るくらい、が目安です。
実践するポイントとしては、可動域がもっとも広がりやすい状態である入浴後です。入浴後に行えば、五十肩の痛みを最小限に抑えながら実践することができますので、できるだけ回数を増やして、行うようにしてみてください。