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石灰化について


四十代を過ぎた頃に急激に発症者数が増えていくことで知られている、四十肩。その症状といえば、肩の痛みや腕が上がらなくなるといったものが挙げられますが、これらの症状が原因となり、肩周りが石灰化してしまうという、別の症状を引き起こすことがあります。

この石灰化というのは、身体の中にあるカルシウムが部分的に集中することによって発生するもので、これが起こりますと、ますます痛みが激しくなり、動かせなくなるだけではなく、最悪の場合、周辺の組織を壊死させてしまいます。

何故、このような症状が発生するのかというと、四十肩になり、痛みで動かさないでいると、体内にあるカルシウムが動かさない位置にどんどん沈殿して行き、最終的に石灰化を招きます。

四十肩の治療には、動かさないようにして安静にしていることも必要とされますが、これは痛みが激しい時に行うべき治療法で、痛みがおとなしくなったら、少しずつ動かすことをしていかないと、逆にどんどんカルシウムが沈殿していくので、注意することが大切です。

石灰化の進行が軽いうちは正しい治療を行えば早ければ2~3週間、長くても2~3ヶ月で消滅するそうですが、症状が進めば自然に消滅することも無くなり、外科手術により取り出さなければならなくなることもあります。

このような状態にならないためにも、四十肩を治療する際は専門家に相談して、正しい治療をすることが大切です。石灰化は肩のみならず他の箇所でも起こり得る病気です。

同じ姿勢で長時間作業する人などは特に要注意で、長時間デスクワークなどで、座りっぱなしの人は定期的にストレッチなどをして、固まった身体をほぐすようにしましょう。

また、人体は体内にカルシウムが不足してきたら骨からカルシウムを補給するようになっており、その時、採りすぎたカルシウムが様々な箇所に沈殿して、石灰化の原因となることもあるそうなので、毎日カルシウムを取るのも予防に役立つそうです。


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